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華家+透姫水の合同サークル オフライン情報ブログ
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■ 16P ■ 2011/05/03 ■ 100円

体育祭ネタ。ルカナナを含むので、苦手な方はご注意ください。

 借り物競走、最後の五ヒート目、各団三人ずつの走者を出すルールだが、この最終ヒートは事前に走者表が配られたからか、休憩に行っていた観客も戻ってきて大歓声が上がる。
 何せ、麗しのアルト姫が出場するのだから。
「アルト姫ー、頑張ってー!」
「負けないでねー!!」
 男子用の体操服なのだから、姫と称される性別ではないことは分かりきっているのだが、それはアルトの美貌が罪なのだ。
 実際、敵である団席からも応援の声が上がっていた。自分の団の勝ち負けと、姫君の勇姿を間近で応援というのは、どうやら次元が違うらしい。
「ふふっ、相変わらずすごい人気ですね、アルト先輩」
 隣のコースに入ったルカから、楽しそうな声が聞こえてアルトはまた、ため息をついた。
「姫とか言われて嬉しいわけないだろ」
「そーですか? でもホントに観客多いですね」
 そういってあたりを見渡すルカは、その観客を動員させている一端を自分も担っているとは思わないらしい。
 人気の借り物競走、最後のヒート、しかも走者には麗しの姫君や可愛らしいマスコットまでいる。
 そしてさらに、今年はまだ出ていないのだ。あのお約束の借り物が。つまりはこのヒート十二人の中で誰かに当たるはずのものが。
 もし自分に当たったらどうしようとドキドキソワソワするものが十一人、当たりませんようにと祈るしかないものが一人、早乙女アルト。
 もしそれが自分に当たってしまったらどうしたらいいのだろう。
 ちらりと、青団の団席を見やる。
 そこにはアルトの好きな人、ミハエル・ブランが意味深な表情でこちらを見ていた。

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